『南ドイツで一番美しい』と言われている、ヴィブリンゲン修道院。
Kloster Wiblingen
英語では、Wiblingen Monastery
ドイツ・ウルムの中心部からほんの5キロ程離れた場所に、まるで芸術作品のような美しい図書館と大聖堂があります。
ヴィブリンゲン修道院は、観光スポットとしてあまり取り上げられてないので、穴場的な存在です。
この記事では、修道院の美しい図書館と聖マルティン大聖堂について、また、その場所への行き方も含めてお伝えしていきます。
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美しい図書館と大聖堂のあるヴィブリンゲン修道院
ヨーロッパには、有名な美しい図書館がいくつか存在していますが、ドイツにあるこのヴィブリンゲン修道院も、他の図書館と引けをとらない美しさがあります。
こちらでの見所といえば、ロココ様式で建てられた美しい図書館だけでなく、修道院の中心部分にある後期バロック様式で建築された、聖マルティン大聖堂にも注目です!
建物は1093年に建築された旧ベネディクト派の修道院で、1714年になるとバロック様式で拡張・改築され、1744年に図書館ホールが完成しました。
美しいロココ様式の図書館ホール【Bibliothekssaal】
図書館ホールのある場所は、修道院の北側の3階に位置しており、規模的には大きくないですが、その美しさには圧巻です!
時間の許す限りずっと眺めていたくなる場所ですね。
この図書館は、建築家の「クリスティアン・ヴィーダーマン」(Christian Wiedemann) によって手掛けられ、知恵と科学の宝物 を保存するための場所というビジョンが表されています。
柱は大理石のように見えますが、木材にペイントしてできているとのことです。
実際に、柱を軽く叩いてみましたが、確かに木の軽い音がしました。床は本物の大理石を使用しています。
彫像や柱には、金色の装飾が多く施されてあるのが特徴的です!
図書館は2階建になっており、どちらの階の棚にも書物がたくさん保管されているのが見受けられます。
書物のある棚は全て金網で覆われていて、取り出すことはできません。
ここには、15,000冊以上の本が保存されていると言われています。
天井に描かれた、壮大なフレスコ画も必見!
フレスコ画の中には、天使たちに囲まれた女性像が見られます。
これは『すべてを支配する神の知恵』という意味があるそうです。
このフレスコ画は、フランツ・マルティン・クエン (Franz Martin Kuen) によって描かれ、1744年にロココ様式で建てられた図書館と共に完成しました。
聖マルティン大聖堂【Basilika St. Martin】
次にお伝えするのは、ヴィブリンゲン修道院の中央部分に位置する聖マルティン大聖堂。
白い壁に金の装飾がたくさん施されているのが特徴的で、とても明るく神聖な教会。
こちらの大聖堂の天井には、4つの大きなフレスコ画が描かれてあり、南ドイツで一番美しいフレスコ画の一つであろうとも言われています。
大聖堂の内陣には他の教会にもあるように、パイプオルガンが設置されています。
この教会は、1992年にヨハネ・パウロ2世によって「Basilika Minor」を授与されました。
図書館と大聖堂の入り口の場所
修道院をはじめて訪問した際に、どこの扉から入っていけばいいのか分からないと思いますので、参考にしてください。
図書館と美術館の入り口は建物の左側。そして、大聖堂は中央右側の扉から入ります。
建物の扉付近まで行くと、ミュージアムの案内板が立っているので分かるでしょう。
ミュージアムと図書館は、建物の3階 (ドイツでいう2階) にあり、この受付で入場券を購入します。
- 入場料:€5ユーロ
無料でオーディオガイドを借りることができ、図書館ホールについての説明が聞けます。(英語で対応)
念のために写真撮影について受付で聞きましたが、追加料金などはなく自由に撮ってよいとのことでした。
ただし、三脚やスマホの自撮り用スタンド (棒) の使用は、禁止されています。
図書館と大聖堂の詳細
🔵 図書館【Bibliothekssaal】
営業時間 | |
3月1日〜10月末 (火〜日・祝日) | 9:00 ~ 18:00 |
11月1日〜2月末 (土・日・祝日) | 9:00 ~ 17:00 |
※詳しい営業時間は、こちらから。
🔵 大聖堂【Basilika St. Martin】
営業時間 | |
3月1日〜10月末 (毎日) | 9:00 ~ 18:00 |
11月1日〜2月末 (毎日) | 9:00 ~ 17:00 |
※大聖堂の入場・見学は無料です。
ヴィブリンゲン修道院への行き方
公共交通機関でヴィブリンゲン修道院へ行くのには、まず鉄道でウルム中央駅 (Ulm Hbf) へ向かいます。
🔵 鉄道でウルムまでの所要時間
ウルム中央駅から少し歩いて市内中心部へ向かい、そこからバスで移動します。
バスは、日中なら10分毎に運行しているので、交通の便はわりと良いです。
①ウルム中央駅 ②停留所 Rathaus Ulm ③停留所 Steinerne Brücke ④バス券サービスセンター
停留所【Prange】からのアクセス
《バス停から修道院までの地図》
停留所・Pranger で降りてから修道院まで、徒歩でわずか3分。
バス停からは道路沿いに歩いても行けますし、公園の中を通ることもできます。
ウルム市内への戻り方
帰り (ウルム市内行き) のバス停は、降りた場所のちょうど正反対側に位置しています。
バスの乗車チケット
乗車チケットはバスの運転手から購入することもできますが、Service Center Neue Mitte という、チケットを取り扱っているサービスセンターが、市庁舎の反対側にあります。
私は、ウルム市内からヴィブリンゲン修道院への往復だけでしたが、料金は高くないので1日券・€4.4ユーロ (2020年の料金) を利用しました。
最後に
ウルムで穴場的存在の、ヴィブリンゲン修道院についてお伝えしてきました。
これで、南ドイツで一番美しいと言われている図書館と、大聖堂についても一体どうのような建物なのか、お分かりできたかと思います。
ウルム市内中心部から遠く離れていないので、街の観光と合わせて訪れてみてはどうでしょうか!
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