コロナウイルス感染の予防策として、ヨーロッパにおいてオランダはこれまでマスクの着用が推進されていませんでした。
しかし、去る6月1日より公共交通機関を利用する際に、マスクの着用が義務化となりました。
そんな中で、オランダ鉄道や他の交通機関ではどのように対処しているのか、お伝えしたいと思います。
6月1日から公共交通機関でマスク着用の義務化
ほとんどのヨーロッパ諸国も同様に、オランダでは「健康上または安全に関して身体を保護する目的を除いて、顔を覆う衣服等の着用は禁止」という法律があります。
しかしながら、コロナウイルス感染の影響は深刻で、6月1日より公共交通機関を利用する場合に限り、マスクの着用 (13歳以上) が義務化となりました。
その対象となる交通機関は、
- 鉄道
- トラム
- バス
- 地下鉄
- フェリー
もし、車内でマスク着用していなければ、95ユーロの罰金が科せられます。
ただし、駅構内やプラットホームでは義務付けではありませんが、乗車する前にマスクを着用するとのこと。
同じ日に往復する場合には、帰りに別のマスク (新品、又は洗濯済み) を用意することも推進されています。
マスク以外にもルールがある!
マスクを着用するだけでなく、車内や駅構内でのルールがあります。
- 他人との距離を1.5m保つこと
- 通行する際は可能限り片側通行 (右)
- エスカレーターは4段空ける
- エレベーターでは2人まで
一時的に自転車を車内に持ち込むこともできなく、自転車専用の乗車券も販売を中止しています。
※折り畳み自転車は可能です。
鉄道では窓側に座って、通路側の席を空けるという措置がとられ、窓に緑色のステッカーも貼られて座る位置を示しています。
トラムでは座る場所は指定されていませんが、可能な限り他人との距離を保つこと。
しかし、1.5mの距離を保つことが不可能になることも分かっているので、マスクの着用が適用されました。
地下鉄でも特に座席に印はありませんでしたが、利用者は間隔を保って座っていました。
1.5mの距離を保つには、目安として2席空ける必要があります。
駅構内の階段付近には、分かりやすいようにイラストで記されています。
隣国のドイツやベルギーに行く場合もマスク着用
6月15日から、一部を除いたヨーロッパ諸国の国境がオープンしました。
※詳しくは、こちらから。
これにより、隣国のドイツやベルギー、そしてフランスへ行く場合には国際列車も含め、公共交通機関を利用する際にマスクの着用が必須です。
国によってマスク着用の対象となる、最小年齢が異なります。
- オランダ:13歳以上
- ドイツ:6歳以上
- ベルギー:12歳以上
- フランス:11歳以上
着用するマスクの種類
オランダ政府は、非医療用のマスクを使用するように指示しています。
なぜならば、医療用のマスクは医療従事者が必要とされているからです。
店舗でも非医療用のマスクしか販売されていません。
手作りのマスクでも使うことは認められています。
既にいろんな店舗で、オリジナルなデザインのマスクも作られています。
マウリッツハイス美術館でも、『真珠の耳飾りの少女』をデザインしたマスクが€8.5ユーロで販売していました。
参考記事 オランダでの新型コロナウイルスの状況と感染予防措置
マスクの購入場所
駅ではKiosk (キヨスク)、HEMA、Etos、Albert Heijn、自動販売機などで販売。
- キヨスク:10枚入り €7.99ユーロ
- HEMA:10枚入り €7ユーロ
※ただし、全てのショップで売っているとは限りません。
アムステルダムならば、「GVB Service & Tickets」サービスデスクで、2枚入り€2ユーロで販売しています。
HEMAで売っているのはキヨスクよりほんの少し安く、袋にチャックも付いて携帯用にも便利そうなので私も買いました。
駅以外でも、街中で購入することができます。
- スーパーマーケット
- デパート
- 雑貨店 (HEMA など)
- ドラッグストア (Etos、Kruidvat など)
- お土産店
- ウエブショップ、など
※全てのショップで売っているとは限りません。
乗り物を利用する事前になって駅とかで売っていないと困るので、前もって用意しておいた方が無難でしょう。
最後に
この状況はいつまで続くのかは分かりませんが、しばらくの間はお互いに気を付ける必要もあります。
マスク着用が義務化されても「必要性の無い旅行は控える」、「混雑の時間帯を避ける」と交通機関では伝えています。
しかし、いつ、どこかで、交通機関を利用するような状況が出てくるかもしれないので、常に予備でマスクを持ち歩いていた方が無難かもしれませんね!