7月に入りオランダではコロナ禍の規制措置もだいぶ緩和され、街には人出も多くなってきています。
そんな中、週末には気温20度ほどの陽気になるということで、ライデン (Leiden) の街に行ってきました!
今日の🇳🇱ライデン
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 11, 2020
良い天気です☀️😊 pic.twitter.com/QDwYBbWWR3
ザッとですが、散歩しながら街の見所も一緒に紹介しますので、観光の参考にもしてみて下さい。
※2022年3月12日 一部の情報更新
ライデンの街歩き
この日、週末の土曜日はとても良い天気でしたので、前回のアルクマールに引き続き、ライデンの街に出かけました!
ライデンには風車や運河もあり、夏には橋の上や街灯にもたくさんの花が飾られ、とても華やかな雰囲気が印象的。
オランダ最古の大学があるライデンでは、海外からの学生たちもたくさんいて、街を歩いていると英語の会話もよく聞こえてくるほど。
では早速、街歩きを開始していきます。
デ・ファルク風車
まず始めに、ライデン駅から市内の中心部に向かって2~3分ほど歩くと、運河沿いに見えてくるのが「ファルク風車」!
Molen De Valk
- 建造:1743年
- 全高:29m
- 展望デッキ:14m
風車がちょうど運河の真ん中に立つ位置に見え、青空を背にする風景はオススメのフォトスポット!
ファルク風車は博物館にもなっているので見学ができます。
私は何度も訪れたことがあるので、今回は外から見るだけですが、地上14メートルの展望デッキからの眺めはオススメ!
◾️入場料
16歳以上 €5 / 6〜15歳 €2.5 / ミュージアムカード 無料
◾️営業時間
火〜土曜日:10:00 ~ 17:00 / 日曜日:13:00 ~ 17:00
街の中心部へと移動!
風車の近くにある Beenstenmarkt 広場へ移動すると、これまでコロナ禍で中止されていた屋外マーケットも再開され、広場いっぱいに様々な屋台が立ち並んでいました。
※2022年現在、元々マーケットが開催されていたVismarkt, Nieuwe Rijnに移動しました。
◾️ライデンの屋外マーケット開催日
- 毎週:水曜日、土曜日
フード屋台もあり、フライドポテトやポファチェス (ミニパンケーキ)、ストロープワッフルなども売っているので、おやつにもちょうどいいです。
この日は、オランダの名物「ストリートオルガン」にも出くわしました!
🇳🇱ライデンにも、ストリートオルガンが出没していました!
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 12, 2020
🎶🎵 pic.twitter.com/Hr4blFcuSt
場所を変えながら演奏を披露しているのですが、大抵の場合は屋外マーケットの開催されてる通りか、ショッピング街に現れます。
ちなみに、帽子をかぶったおじさんが、手に持って音楽に合わせてシャカシャカしているのは、チップをもらうための入れ物。
ツイートの映像では、一人だけチップを寄付していますね!
このあと、私もわずかながら €1ユーロだけですが寄付しました。
トイレに困ったら、マクドナルドに!
ここでちょっと、トイレに行きたくなったので、トイレ事情についてもお伝えしておきます!
ライデンには2つのマクドナルドがあり、そのうちの一つが、この Beenstenmarkt 広場に面しています。
カフェ・レストランにもトイレはあるのですが、飲食せずに使わせてもらうには有料になってしまう場合がほとんど。
マクドナルドなら無料で利用することができるので、街歩きの際には覚えておくと役立ちます。
トイレ探しに便利なアプリもあるので参考にどうぞ!
運河沿いにある市立博物館【ラーケンハル】
広場から運河沿いを少し移動すると、ライデン市立の博物館が見えてきます。
Museum De Lakenhal
主にライデン市の歴史に関する資料や、美術品などを展示しています。
今回は街歩きということで博物館の中には入りませんが、ちなみにこの建物は17世紀に建てられたもの!
運河沿いにある博物館の前は、こんな感じの通り!
通りにある全ての街灯には、ペチュニアやゼラニウムの花が飾られてあります。
さらに街の中心部へと...
この日 (土曜日) は市内中心部の教会で、パイプオルガンのコンサートが行われるので、運河沿いの道を通ってそちらへ向かいました。
しかし、ここにきてビックリ😳
週末という事と、良い天気も重なったのでしょう、街には予想以上の人で溢れていました!
ライデンに学生が多いのはいつものことですが、コロナ禍の規制緩和でヨーロッパ内の国境も開いたこともあり、特に隣国のドイツからの観光客が多かったです。
まぁ、見た目はオランダ人と区別が付かないので、ドイツ語を話しているのを聞いて分かりましたが...
コロナ禍の規制は緩和されてきていますが、場所によっては「1.5mのソーシャルディスタンス」を守るのは難しい状況...🤔
後で、カフェにでも立ち寄ろうかと思っていましたが、あまりにも混雑していたので、また別の機会にと!
混雑しているところの写真は撮らなかったですが、運河沿いや橋に飾られている花を横目に見ながら、とりあえず人混みの通りには長居せずに、さっさと移動して教会へ逃げ込みました!😅
ホーフランセ教会
こちらの教会では、毎週土曜日にパイプオルガンによる、ランチコンサートが行われているのです。
Hooglandse kerk
前回の記事でもオルガンコンサートを取り上げましたが、オランダでは春の終わり頃から夏にかけて、様々な教会でオルガンの演奏が聞けるのも楽しみの一つです!
🇳🇱Leiden
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 11, 2020
今日は、Hooglandse church でのオルガンコンサート!
この教会のオルガンは地上に設置されているので、近くにいると演奏の様子が見られます👀😊 pic.twitter.com/L2nP0epABd
コロナ禍で中止になっていたのですが 7月から再開して、ここでは予約無しでも入場できます。
- 土曜日・ランチコンサート:13:30~14:15
- コロナ対策で定員は100名まで
今回は地上に設置されているオルガンでのコンサートだったので、演奏者の様子も見ることができました! (ツイートには映っていませんが...)
コンサートの日によっては、教会にある別のオルガンでの演奏も行われます。
入場は無料ですが、コンサートを終えて教会を出る時に、5ユーロ以上を寄付する仕組みです。
ライデンの「要塞」に!
次に向かった場所は、教会のすぐ近くにある「ライデンの要塞」
Burcht van Leiden
オランダで存在している最古の城であると言われ、9世紀の頃に人工の丘に建てられたのが元で、現在に残っている壁は12世紀に建築。
中世の頃には街の防衛としての役目を果たしていました。
🇳🇱ライデンの要塞からの眺めです👀!
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 11, 2020
Burcht van Leiden pic.twitter.com/3EzP9L9W7U
リング状の要塞は壁だけが残されていて、階段を上がれば 360度ひと回りでき、壁の間から街も見渡せます。
要塞の丘から、先ほど訪れていたホーフランセ教会も良い感じで見えます。
とりあえず、この場所は大混雑していなかったので一安心!
もうひとつ、別の教会へ
さて、人混みが多いところは避け、静かな一角へと移動することにしました!
次に向かったのはライデンにある、もう一つ大きな教会「ピータース教会」
Pieters kerk
教会の見学は有料なのですが、チョット見たいものがあったので、入場することにしました。
- 入場料:4ユーロ
見たいものとは、この教会にある素晴らしいパイプオルガン!
(また、オルガンですね...😅 )
前回に訪れた時は修復中だったので、今回やっと完成した姿が見られました。
Van Hagerbeer Orgel
何百年にも渡って手を加えられてきたオルガンですが、15世紀に作られたパイプが今でも約100本存在しているという大変貴重なもの。
つまり、15世紀の音が聴けるのです。
それだけでなく、金の装飾も輝かしくとても豪華!
この教会には、ひと回り小さなオルガンもあり、パイプに描かれた模様が特徴的!
さて、教会を後にして次に向かったところは、すぐ近所にある「学校」です。
レンブラントが通っていた学校!
Latijnse School
その「学校」とは、17世紀にオランダ画家の巨匠『レンブラント』が、7歳の時から通っていたラテン語学校のことです。
- レンブラントがこの学校に通っていた年代:1616〜1620年
🇳🇱レンブラントが7歳から通っていた、ラテン語学校。
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 13, 2020
窓に顔を10cm近づけ、10秒じっとしていると、スケッチしてもらえるという仕組み🤔
...要領が悪かったのか、何も反応しませんでした😂
また今度トライします🤗
🇳🇱 Leiden Latin School pic.twitter.com/c25L6nKXKA
ミュージアムではないので建物の中には入れませんが、窓から覗き込むとレンブラントのスケッチがいくつか飾られてあります。
ここで興味深いのは、窓を覗き込むとレンブラントが顔のスケッチをしてくれるのです! (実際は、コンピューターですが...)
窓に記された枠の中に顔を10センチほど近付け、10秒待つとレンブラント調のスケッチが始まるのですが...
私も試してみましたが、巨匠レンブラントが寝ていたのでしょうか🤔、それともセンサーが反応しなかったのか、スケッチ出来ませんでした😂
また今度、試してみます!
完成したスケッチは、このウエブサイトから見ることができ、ダウンロードして記念に保存しておくことも可能です!
🌐 www.visitleiden.nl/nl/ontdek-leiden/
さて、次はライデン大学へ行きます。
途中の通りにある運河に架かる橋にも、たくさんの花が飾られてあり、どこにいっても自転車があるのがオランダの特徴!
ライデン大学に侵入!
オランダ最古のライデン大学には、これもまたオランダで最古の植物園があるのです!
私は、ここの植物園にも何度か訪れていましたが、せっかく近くまで来たので、中に入ってみることにしました。
植物園の受付は大学の敷地内にあるのですが、その前にちょっと注目するものを紹介!
壁に描かれた「詩」
注目するものとは、大学の門をくぐってすぐ右側の壁に『菅原道真』の詩がデカデカと描かれてあります!
ちなみにライデンの街中には、このように壁に描かれた「詩」が、いろんな言語を用いて120ヶ所以上もあるのです。
🇳🇱ライデンには、たくさんの詩が街の壁に描かれてあります🧐 pic.twitter.com/NXtP8NZkbl
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 11, 2020
もし、興味があれば街中を探してみるのも面白いかと思います。
歩いて全部見つけるのは大変なので、自転車 (レンタル) があると便利でしょう!
壁の詩は、こちらのウエブサイトを参考に!
ライデン大学の植物園に!
それでは大学に戻り、植物園の中に入ります!
今現在、コロナ禍の中で入場制限があるのですが、混んでいなかったのですんなりと入れました。
私はミュージアムカードを持っているので、入場料を払うことなく入園できます。(便利なカードです!)
◾️入場料
大人 €8 / 4〜12歳 €3.5 / ミュージアムカード 無料
◾️開園時間
4月1日〜10月31日:10:00 ~ 18:00、毎日
11月1日〜3月31日:10:00 ~ 16:00、月曜休み
ライデン大学植物園には、日本の植物もたくさん植えられてあるのです!
それというのも、日本史にも出てきましたが、江戸時代に『シーボルト』が外交でオランダから長崎に来ていましたね。
週末の🇳🇱ライデン。
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 13, 2020
大学の植物園にも行き、シーボルトにも会いました❗
彼が日本から持ち込んだ植物が、たくさん植えられてあります🇯🇵🌳🌱☘🌿
🇳🇱オランダ人を装った🇩🇪ドイツ人😂 pic.twitter.com/mNwaM27sMe
シーボルトがオランダに戻った際に、日本で集めたコレクションや動植物などをたくさん持ち帰り、ライデンで研究していました。
その植物がここにも植えられてあり、園内の一角には日本の庭園と『シーボルト』の銅像も立てられてあります。
ちなみに、シーボルトはドイツ人で、長崎に入国した際には「方言のあるオランダ人」ということで、見事に入国をパスしていました!
この植物園には、所々にベンチシートもあるのですが、芝に座ってピクニック気分を味わうのも楽しみ方の一つです!
日本の博物館【シーボルトハウス】
ライデン大学を出て、運河沿いの道を左側に向かって300メートルほど移動すると、「シーボルトハウス」が見えてきます。
Japan Museum SieboldHuis
先ほどお伝えした『シーボルト』が住んでいた邸宅で、彼が集めた日本のコレクションを多数展示!
『オランダに来て、わざわざ日本のコレクションを見るの...?』
と思ってしまうかもしれませんが、意外に珍しいものを目にするかもしれませんよ!
◾️入場料
大人 €8.5 ユーロ / ミュージアムカード 無料
◾️開園時間
火〜日曜日:10:00 ~ 17:00
シーボルトハウスも過去に数回訪れているので、今回は素通りして次のスポットへ移動することにしました!
...あっ、ついでに一言。
受付のオランダ人スタッフの中には、日本語を話す人もいるので、試しに問いかけてみては...!?
レンブラント生誕の地
シーボルトハウスから更に300メートルほど移動すると、今度はオランダ画家の巨匠『レンブラント』が生誕した場所。
当時の家は存在していませんが、その場所であったことを示すプレートが、アパートの壁に埋め込まれています。
レンブラントにも会いました❗
— アルト・オランダ (@Artoshack) July 11, 2020
彼の生まれた場所の近くの公園。 pic.twitter.com/0HvizuXKd1
「Rembrandtplaats」という小さな広場もあり、自画像を眺める若き頃のレンブラントの彫像が見られます!
ここは、ほとんど地元の人しかいない静かな一角。
広場のすぐ近くには「レンブラント橋」と名付けられた跳ね橋と、小さな風車もあり、フォトスポットとしてもオススメの場所!
- Rembrandtburg (レンブラント橋)
- Molen de Put (デ・プット風車)
混雑もなく落ち着いた雰囲気のある一角です。
跳ね橋に車は通りませんが、自転車やスクーターが行き来するので、歩行する際にはひかれないように注意を!
こちらは、デ・プット風車のすぐそばに位置した 17世紀の城門!
Morspoort (モルスポート)
かつて、城塞都市であった城門の一つがここに残されています。
門の周辺と、門の前の通り (Morsstraat) には、カフェ・バー・レストランもあり、街の中心部のように混雑していないので、ゆっくりとくつろぐにはオススメ!
ライデンの街歩きを終えて
ということで、ライデンの街を一回りして駅に到着!
駅の時計を見ると18時過ぎですが、まだまだお昼のように日が高いく、この時期 (7月) の日暮れは22時頃なので、天気が良いと夜遅くまで明るいです。
参考までに、ライデンはスキポール空港からも近いので、トランジットの合間を利用して訪れるのもオススメです!
- スキポール空港〜ライデン:鉄道での所要時間、16〜21分
お伝えしてきたスポットの地図
終わりに
以上、ライデンの街歩きでした。
最後にライデンでの楽しみ方をまとめてみます。
- 運河や花もある綺麗な街並み
- 屋外マーケット (土曜日がオススメ)
- 土曜日に教会でのオルガンコンサート
- シーボルトや植物園、壁画の詩など、日本との関わりを見て回る
- 運河沿いにあるカフェ・レストランのテラスでの食事・休憩
ザッとこんな感じです。
とても綺麗な街並みなので、散歩するだけでも楽しめますし、レンブラントに関心があるのでしたら興味深い街だと思います!
では、最後までご購読ありがとうございました🤗