2020年5月、オランダでもロックダウンが徐々に緩和され、外出する人も増えてきています。
そんな中、まだひとけの少ない早朝に「エグモント・アーン・ゼー」という海岸へ行ってきました。
この地に一体何があるのかというと、ミッフィーが誕生したきっかけとなった場所なのです!
ミッフィー誕生の原点、エグモント・アーン・ゼー
北海に面したオランダの海岸地帯に、エグモント・アーン・ゼーという小さな街があります。
Egmond aan Zee
ミッフィーといえばユトレヒト (Utrecht) を思いつく事でしょうが、実はここがミッフィーを生み出す原点となった場所なのです。
時は1950年代、ミツフィー生みの親である絵本作家の「ディック・ブルーナ」さんが、家族と一緒にこの地で休暇を過ごしていました。
ブルーナさんは、休暇での滞在中にウサギを見かけ、まだ幼い息子さんにウサギの話を語ってあげようと思いつきました。
そのことが元となり、1955年6月21日にミッフィーの絵本が誕生したのです。
ミッフィーは、オランダではナインチェと言いますが、言葉の由来はウサギからきています。
ウサギのことをオランダ語では Konijn (コナイン)。
簡単に説明しますが、オランダの言葉では「-tje」という語尾をつけ、小さいという意味合いを含めた柔らかい表現になります。
そして、Konijntje の Ko を取り除いて Nijntje (ナインチェ)!
ミッフィーのいる小さな広場
広場の名前:Nijntje aan Zee pleintje (ナインチェ・アーン・ゼー・プレインチェ)
ミッフィーは、海岸近くの小さな広場の中に置かれたボートの中にいます。
ここでは、子供達がボートの中に入ったりして遊ぶことができます。
2008年、最初に置かれていた木製のミッフィーはだいぶ痛んできており、2020年になって新しいものに置き換えられました。
ボートの側面にはオランダ語ですが、このモニュメントについて表記されています。
海岸もすぐ目の前にあり、夏には海水浴で賑わいます。
私が訪れたのは早朝でしたので、地元の人が犬を連れて散歩する程度しかいませんでした。
海岸の周辺にはレストランも立ち並んでいるので、食事をしたり週末の休息を取るのにもいいです。
エグモント・アーン・ゼーに行く方法
アムステルダムからは、鉄道でアルクマール (Alkmaar) まで行きます。
アルクマール駅からバス165号線を利用して「Egmond aan Zee, Busstation」で降り、広場までは徒歩で約7分。
乗り換えも含めて、移動時間は約1時間10分。
駐車場があるので車で行っても問題ないですが、時間帯によって有料となっています。
おわりに
オランダで人気のある海岸といえば、ザントフォールト (Zandvoort) やスケイフニンゲン (Scheveningen) が挙げられますが、小さな街でのんびりするのでしたらこの街も最適です。
アムステルダムからは日帰りで、もしくは半日でも行ってこれるので、ミッフィーに興味があるのでしたら、原点となったこの街を訪れてみるのもいいでしょう。
もしかすると、ウサギも見つけられるかもしれませんね!