アムステルダムからも近い、北海に面したオランダの海岸リゾート地にある「ザントフォールト・サーキット」
Circuit Park Zandvoort
このサーキットでは毎年、クラシックなレーシングカーによる「ヒストリック・グランプリ」が開催されています。
2021年には F1グランプリが開催され、オランダ人ドライバーであるマックス・フェルスタッペンが優勝しました。
【F-1 グランプリ開催日:2024年8月23〜25日】
ザントフォールで最後にF1が開催されたのは1985年なので、36年ぶりの復活!
今回は、ヒストリック・グランプリを通じて、昔のグランプリカーやザントフォールト・サーキットについてもお伝えしていきます。
(この記事の内容は、2019年に訪れた時のものです)
ザントフォールト・サーキットのヒストリック・グランプリ
毎年春から秋にかけて、オランダのザントフォールト・サーキットでは、数多くのイベントやレースが開催されています。
その中の一つ、2019年で8回目を迎えた「ヒストリック・グランプリ・ザントフォールト」
Historic Grand Prix Zandvoort
【2024年の開催日:6月21〜23日】
ヒストリック・グランプリとは、1950〜60年代のグランプリカーや1970年代のスポーツカーなど、歴史的なレーシングカーが勢揃いする、モータースポーツファンにとって大変興味深いイベントとなっています!
クラシックなレースカーがいっぱい!
— アルト・オランダ (@Artoshack) September 8, 2019
Zandvoort 🇳🇱🏁 pic.twitter.com/5VarwLs8g6
開催されたのは、2019年9月6〜8日の3日間で、予選から決勝レース、そしてデモンストレーション走行もあるのです。
レース以外にも、パドックでは様々なレーシングカーが展示されています。
◾️ヒストリック・グランプリ・ザントフォールト公式ウエブサイト (英語)
historicgrandprix.nl
【ザントフォールト・サーキット詳細】
- コース全長:4.259km
- コーナー数:14
- メインストレート:678m
- 高低差:7.2m
オランダは「真っ平ら」というイメージだと思いますが、ここは砂丘の地形を利用して作られたサーキットなので、意外と高低差があるのです。
それでは部分的にですが、サーキットを見ていきましょう!
長さ678mのメインストレート。
メインコースに出て行くピットレーン。
最高速度から一気に減速する第1コーナー。
メインストレートのちょうど裏側に位置しているヘアピンカーブ。
ここから少し上り勾配になっています。
最終コーナーへ向かう短いストレート。
F1なら、200km/h以上で立ち上がっていく高速コーナー!
2020年からのF1開催に向けて、バンクが設けられました。
サーキットのグランドスタンドからは、ストレート裏のヘアピンカーブと、そこから上っていく裏のストレートも一部見れます。
この映像は2020年3月の初めに、改修工事を終えたばかりのサーキットを、マックス・フェルスタッペン (レッドブル・レーシング) が走行。
ここでチョット余談ですが、36年ぶりに開催されたF1グランプリ (2021年9月) において、マックス・フェルスタッペンが見事に優勝しました。
ɴᴏ ᴡᴏʀᴅs 🔥 I’m so happy to win my home Grand Prix and the Orange Army, just incredible 🙌 🧡 It was an amazing team performance, thanks a lot, @redbullracing and @HondaRacingF1 🤘 A day to remember #KeepPushing 🇳🇱 #DutchGP pic.twitter.com/WI1gDEkVUI
— Max Verstappen (@Max33Verstappen) September 5, 2021
レース後には、母国開催で優勝できたことを嬉しく、本人もツイッターにコメントを投稿しました。
こちらは、パドックの様子。
ピットボックス (建物) の屋上からは、メインストレート、第1コーナーからヘアピンにかけて、そしてヘアピンから上っていく裏のストレート、最終コーナーへ向かう所も見れます。
パドックも含めたチケットを買うと、この場所にもアクセスが可能です!
サーキットの入り口から、ホームストレートのトンネルを通ってパドックにアクセスします。
ここは、パドックに向かう道。
左側はホームストレート、右側にはシケインがあります。
かつてのレーシングカー
このイベントの見どころと言えば、数多くのヒストリック・レーシングカーが勢揃いしていることですね!
その中から、特にグランプリ・カーを紹介していきます。
50~60年前の車でも、ちゃんと走ります。
— アルト・オランダ (@Artoshack) September 8, 2019
クラシックもいいですね! pic.twitter.com/Vj3TDxrKLw
半世紀前のグランプリ・レーシングカー
まず最初に、1950〜1960年代のグランプリカーから!
こちらは、1960年代のフェラーリとロータス。
1960年代に、ジム・クラークが乗っていた頃のロータス。
1951年のマセラティ。
1948年のグランプリカー「Tablet Lago」
1960年のポルシェ・F2グランプリカー。
このように50年以上前のグランプリカーを直近で見ることができ、実際にレースやデモ走行も行われています。
ひと昔前のF1グランプリカー
1992年に、「ミハエル・シューマッハ」がベネトンで参戦していたマシン。
この年のベルギー・グランプリで、シューマッハは初優勝しました。
シューマッハのベネトンにも火がはいった! pic.twitter.com/wltGj6OXrA
— アルト・オランダ (@Artoshack) September 8, 2019
1985年、「ネルソン・ピケ」がドライブしていたブラバムF1。エンジンはBMWを搭載。
「デーモン・ヒル」が、1998年に乗っていたジョーダンF1。
この時、エンジンは無限ホンダを搭載していました。
今現在、現役で活躍しているオランダ人ドライバー「マックス・フェルスタッペン」の父である「ヨス・フェルスタッペン」が、2001年にアローズで参戦していた頃のマシン。
2007年のBMWサウバーF1。
この年のドライバーは「ニック・ハイドフェルド」と「ロバート・クビカ」。
そして、「セバスチャン・ベッテル」がF1デビューしたのも、このチームからでした。
クラシックF2の、スタート! pic.twitter.com/ITyUButmZQ
— アルト・オランダ (@Artoshack) September 8, 2019
F1以外にもF2やF3、1960年代のルマン24を走っていた車、ドイツのツーリングカー (DTM) 、GTカーなど様々なレーシングカーが見られます。
サーキットのレストラン・カフェ
サーキットでの食事ですが、レストランやカフェがグランドスタンドの近くと、パドックの中にもあります。
ホームストレートに面した所にある、レストラン「ラ・コース」
グランドスタンドにも近く、テラスで食事やカフェなどを楽しみながらサーキットを見ることも可能です。
第1コーナ寄りのパドック内にあるカフェ・バー「ミッキー」
ハンバーガーなどの軽食もありますが、どちらかと言うとバーといった感じです。
この他にも、パドック内にはたくさんのフード屋台もあり、ハンバーガーやホットドッグ、サンドイッチ、フライドポテト、ドーナッツなどのスナックや飲み物も販売しています。
※注意事項としてサーキット (敷地内) に入る場合は、アルコールの持ち込みは禁止されています。(店頭での販売のみ)
サーキットへのアクセス
ザントフォールト・サーキットへは、車、バス、鉄道で行くことができます。
※F1開催時には、道路規制が行われる見込みで、地元では公共交通機関の利用を勧めています。
🔵 鉄道での移動
※F1開催日には、1時間に12本の列車がアムステルダム中央駅とザントフォールト・アーン・ゼー駅間で運行されます。
🔵 バスでの移動
※イベント開催時は、運行状況が変わる場合があります。
公共交通機関のアプリを使えば、運行時間を簡単に検索できます。
🔵 自転車での移動
レンタル自転車を使って行く方法も選択のひとつ!
ハーレムにはレンタル自転車店がいくつかあり、所要時間は30分前後で移動できます。
入り口のチケット売り場
こちらは、サーキット入り口のチケット売り場。
イベントがある場合、オンラインでチケットを購入する人が多いですが、現地で買うことも可能です。(F1 などの特別なイベントを除く)
◾️ザントフォールト・サーキット公式ウエブサイト (英語)
www.circuitzandvoort.nl
最後に
かつて活躍していたレーシングカーが勢揃いするヒストリック・グランプリ。
毎年、いろんなレーシングカーが見れとても興味深い内容のイベントです。
しかしながら、コロナ禍の影響でスケジュールが変更になる可能性もあり得ますが、もしファンであれば一度は見ておきたいですね!
【おまけ】知り合いのチームにお邪魔した様子です。
訪問ついでに、ぐるっとテントの中を撮影🎬 pic.twitter.com/7JN53IBYTm
— アルト・オランダ (@Artoshack) September 8, 2019