オランダ観光/見所

謎の天才画家ヒエロニムス・ボスの美術館を解説!

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ヒエロニムスボス美術館入り口

オランダには、数多くの有名な画家が存在していますが、その中でも謎の天才画家として世界的に有名な「ヒエロニムス・ボス」の作品を展示してある美術館についてお伝えしていきます。

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ヒエロニムス・ボス・アート・センター

Jheronimus Bosch Art Center

ヒエロニムス・ボス・アート・センターとは、オランダの画家、ヒエロニムス・ボスの作品を展示してある美術館です。

この美術館は、オランダの北ブラバント州の都市「デンボス (Den Bosch) 」の中心部にあります。

 

デンボスの正式名称は「スヘルトーヘンボス ('s Hertogenbosch) 」 と言いますが、一般的には簡単に「デンボス」と呼んでいます。

館内に展示してあるヒエロニムス・ボスの絵画はレプリカですが、高品質の複製写真により、本物と同じ大きさで忠実に再現されています。

ヒエロニムスボス美術館

この建物は、かつての聖ヤコブス教会 (Sint Jacobskerk) を使用しており、近年の2007年にオープンしました。

ヒエロニムス・ボスとは?

彼は、中世ルネサンス期に活躍したオランダを代表する画家で、画家一族のもとに生まれました。

出生記録が無いために正確な誕生日は不明ですが、1450年頃の出生と言われてます。

 

ヒエロニムス・ボスは、デンボスの街で生まれました。

【1450年頃〜1516年8月9日】

ヒエロニムスボスの銅像

ヒエロニムス・ボス (Jheronimus Bosch) とは、画家としての名前で、本名は「ヒエロニムス・ファン・アケン (Jheronimus van Aken) 」と言います。

地元のオランダでは、ユルン・ボス (Jeroen Bosch) と呼んでいます。

 

日本において、ヒエロニムス・ボスという画家は、あまり馴染みがないでしょう。

ですが、2017年末に『謎の天才画家、ヒエロニムス・ボス』の映画が、日本でも上映され話題になりました。

 

ちなみに、オランダ名画家の一人 ヴィンセント・ファン・ゴッホも、ブラバント出身の画家なのです。

名画『快楽の園』と『乾草車』

ヒエロニムスボス美術館の快楽の園

快楽の園 (The Garden of Earthly Delights) 』は、さすがにヒエロニムス・ボスの名画だけに、館内の中央部に展示してあり、ひときわ注目されています。

ヒエロニムスボス美術館内

その他の有名な作品として『乾草車 (The Haywain Triptych) 』が挙げられますね。

ヒエロニムスボス美術館内

レプリカですが本物と同じ大きさなので、見応えは十分にあります!

本物の絵画は、両方ともスペインのプラド美術館に展示してあります。

館内のガイドブック

この美術館では、受付で入場料を払う際に小さなガイドブックが渡されます。

ヒエロニムスボス美術館のガイドブック

館内に展示してある絵画にはすべて番号が表示されてあり、ガイドブックに記載されてある番号と照らし合わせて、それぞれの絵画の説明が分かるようになっています。

ガイドブックは、オランダ語と英語で記載されています。

※残念ながら、日本語は用意されていません。

ヒエロニムス・ボスのアトリエ

ヒエロニムスボス美術館のアトリエ

美術館内の地下室には、15世紀のヒエロニムス・ボスのアトリエが再現してあり、チョット興味深いので覗いてみました。

人形ですが彼もいました!

『...なるほど、このような部屋で絵を描いていたのか…』と、当時の様子が伺えました。

奇妙なキャラクター!?

ヒエロニムスボス美術館のオブジェ

美術館内には、たくさんの絵画に加えて、ヒエロニムス・ボスの絵にも登場している、奇妙で幻想的なキャラクターのオブジェも展示してあります。

実際に、ヒエロニムス・ボスの絵画と見比べてみると面白いですよ!

オブジェの絵画

例えば、この写真 (名画『快楽の園』) のオブジェは、ひとつ前の写真の右上にあります。

美術館のパノラマ展望

ヒエロニムス美術館展望台から教会の眺め

この美術館には、デンボス市内を一望できるパノラマ展望室があり、すぐ近くにある聖ヤン大聖堂も眺められます。

展望台からの眺め

建物のタワーの上部までは、ガラス張りのエレベーターで移動できます。

高さは、およそ40m程あり螺旋状の階段でも上っていけますが、結構キツイですよ!(笑)

天文時計

過去に、聖ヤン大聖堂 (Sint-Janskathedraal) に設置されてあった天文時計ですが、時と共に壊れてしまい、当時は誰にも修復することができませんでした。

ですが、2010年に新しく復元された天文時計が、この美術館に設置されました。

 

この天文時計は、時刻を刻むとベルが鳴り始め人形が出てきます!

映像に収めましたので、ご覧ください。

オリジナルの天文時計は、高さが10メートルもあったそうです!

その一部分は、聖ヤン大聖堂に保管されています。

美術館詳細

🔘入場料

  • 一般、 €7
  • 4〜12歳、€3.5

🔘営業時間

  • 4月〜10月、11:00 - 17:30
  • 11月〜3月、1200 - 17:00
  • 休館日、月曜日、祭日、1月、2月

🔘住所

Jeroen Boschplein 2, 5211 ML 's-Hertogenbosch

 

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街にもある奇妙なオブジェ

ヒエロニムスボスのオブジェ2

デンボスの街を散策していると、所々に奇妙なモニュメントのような物を見かけます。

ヒエロニムスボスのオブジェ3

何も知らずにこの街を訪れる人にとっては、『なんだこれは!?』と、思ってしまうでしょう!(笑)

実は、これらもヒエロニムス・ボスの絵画に登場しているキャラクターなのです。

それゆえ、デンボスの街全体がヒエロニムス・ボスの街でもあるという印象が持てますね。

最後に

美術館を通じて、画家のヒエロニムス・ボスについても、少しお分かりいただけたでしょうか!

絵画に興味がなくても視点を変えてみれば、彼の絵画に登場するユニークなキャラクターに気がつくことでしょう。

 

この美術館では、絵画の鑑賞の他にも市内を見渡せる展望台があったり、実際に稼働している天文時計を見たりと、大変興味深いものがあります。

美術館を訪れた後にデンボスの街を散策して、絵画に登場している幻想的でユニークなオブジェを見つけ出すのも、面白いかと思います。

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