オランダでは、新型コロナウイルスによる感染者が急激に増加したことを受け、去る10月13日に政府による記者会見で、10月14日午後10時から部分的なロックダウンとなる事が発表されました。
しかしながら改善されることなく、12月15日を持って更なる追加措置が施されました。
それらの内容についてお伝えします。
※2021年1月21日 更新
2度目のロックダウン
10月14日から「パーシャル・ロックダウン」という言葉を使い、部分的な規制措置を施行。
完全なロックダウンではないので、規制の範囲内で活動することは可能でした。
政府はこの措置を10月27日までに評価して、改善の状況により規制の緩和、または、さらなる2週間の延長もあり得るとのことでした。
しかし、改善の余地はなく感染者が増加し続けたことを受け、12月15日から2021年1月19日までのロックダウンになりました。ロックダウンは2021年2月9日まで延長されることになりました。
追加措置として、2021年1月23日から2月9日までの期間で、夜間の外出禁止が施されます。
- 夜間の外出禁止時間:21:00 ~ 4:30
マスク着用の義務化へ!
2020年12月1日付けで、マスクの着用が義務化となりました。
- 公共交通機関では引き続きマスクの着用が義務付け。駅構内でもマスクの着用が義務化。
- 全ての公共の屋内施設において、マスク着用の義務化。
- 教育機関 (中・高等学校、中等・高等職業教育、大学) では、教室内外で全員がマスクの着用。座席に着席している場合の取り外しは可能。
- マスクを着用する対象年齢は、13歳以上。
- マスクを着用していないと95ユーロの罰金が科せられる。
店舗に対する措置
- 全ての飲食店・ケータリング施設、コーヒーショップの閉鎖。ミュージアム内のカフェ・レストランも対象。ただし、デリバリーサービスや持ち帰りは可能。
- スーパーマーケット、ドラッグストア、食品店など生活必需品を取り扱う店舗は営業可能。雑貨店は含まれない。
- アルコール、ソフトドラッグは、20:00 ~ 7:00の間に販売や配達の禁止。
- 公共の場で飲酒やソフトドラッグの摂取も、20:00 ~ 7:00の間は禁止。
イベントや集合
- 自宅に訪問できるゲストの数は最大2名。(13歳未満を除く)
- イベントの禁止
- 文化施設 (ミュージアム、シアター、図書館など) も閉鎖。
スポーツ活動
- 室内のスポーツ施設は全て閉鎖。
- 屋外のスポーツ施設は営業可能。
- 18歳以上:2人まで一緒に行動可能。
- 17歳以下:屋外でのグループ活動とスポーツクラブ内での対抗戦は可能。
- プロスポーツ選手のトレーニングと競技は可能。
以上が、オランダで2度目となるロックダウンの対応措置。
オランダ語表記ですが、規制措置の内容を図を用いて表しています。
新型コロナウイルスによるオランダでの初期の状況は、こちらの記事でお伝えしています。