オランダ観光/見所

ブレダの街巡り!オランダ王家ゆかりの地を散策

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ブレダの街巡り

さて今回は、オランダ南部に位置した北ブラバント州にある、ブレダの街をぶらりと巡ってきました。

「Breda」

ブレダはオランダ王家の最初の痕跡がある街として、歴史的にとても重要な都市でした。

そのオランダ王家のゆかりとなるスポットも含めて、街巡りしてきた様子をお伝えしていきます。

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ファルケンベルグ公園

ファルケンベルグ公園

Stadspark Valkenberg

まずはじめに、ブレダ駅から街の中心部に向かっていくと、市の公園へと入っていきます。

小さな池もある広い公園では、散歩やジョギング、ピクニック、遊び場としても楽しめる場所。

1812年まではブレダ城の庭として機能していて、当時は城の住人とそのゲストだけがアクセスできました。

◾️地図の表示

ナッソー記念碑

Nassau Monument

公園に差し掛かると最初に見えてくるのが、この「ナッサウ記念碑」

500年に渡るブレダとオラニエ・ナッサウ家 (Oranje Nassau) の絆を記念して、1905年に置かれたモニュメント。

◾️地図の表示

ちなみに、この記念碑をデザインしたのは、アムステルダム中央駅や国立美術館を設計したピエール・カイパース (Pierre Cuypers)。

...ところで、ナッサウ (Nassau) とは?

オランダの初代君主である「ウイレム1世」(Willem 1) は、ドイツ発祥の貴族・ナッソー家の子孫で、のちにオラニエ公・ウイレム1世となり、それ以降の家系を「オラニエ・ナッサウ家」と呼んでいる。

つまり、簡単に言うとナッサウとはオランダ王家の祖先。

公園の灯台

公園の外側にある運河には、灯台が設置されているのですが、なぜこんな所にあるのかと...?

これはイタリアの有名な建築家「Aldo Rossi」によるアート作品のひとつ。

本来なら、別の公園 (Wilhelminapark) に設置される予定でしたが、地元住人が同意しなかったことで、ここに置かれたそうです。

公園の中に入っていくと、ニワトリが走り回っている姿も見かけられました!

なんとも、ほのぼのとした場所です!

公園内には、至る所にベンチシートなど座れる場所があるので、ひと休みするにはもってこいです!

【コロナ禍でロックダウン中のヒント!】

カフェ・レストランなど店内やテラスで飲食ができないので、テイクアウトして公園のベンチを利用する。ゴミ箱もちゃんとありますよ!

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ベギン会修道院

べギンホフ

Begijnhof

ファルケンベルグ公園を奥の方に進んでいくと、そこにはオランダで最も古いべギン会修道院 (ベギンホフ) があります。

ベギン会修道院とはカトリック教会内の、いわゆる一種の信徒コミュニティの女性達の生活の場。

かつてオランダには、たくさんのべギン会修道院がありましたが、ほとんどが削減してしまい、今現在に残っているのはアムステルダムとブレダのみ。

ブレダは、ナッサウ家の特別な保護もあって維持されてきました。

ちなみにですが、ベルギーのフランダース地方には、13のベギン会修道院がユネスコの世界遺産として残されていますね!

べギンホフの彫像

中庭にはハーブ園もあり、ここで暮らしていた女性たちの彫像も置かれています。

べギンホフのチャペル

敷地内の一角にあるチャペルは、現在もローマ・カトリックの教会として機能しています。

ミニチュアのチャペル

この日はちょうどミサが行われていて、チャペルの中には入れませんでしたが、模型で見るとこんな感じ。

(この後お伝えするミニチュア博物館にて展示)

ポラネンの彫像

Johanna van Polanen

チャペルのすぐ近くには、1403年にナッサウ家の「エンゲルブレヒト1世」 (Engelbrecht I van Nassau) と結婚したブレダ領主の相続人である、ヨハンナ・ファン・ポラネンの彫像が置かれてあります。

見学は自由ですが住人が暮らしているので、敷地内では静かにしましょう。

べギンホフ入り口の通り

こちらはべギン会修道院前の通り (Catharinastraat) で、入り口は左側。

そして、この後にお伝えするウイレム・メルクス庭園の入り口は右側にあります。

◾️べギンホフ・オープン時間
毎日 12:00 ~ 17:00

◾️地図の表示

【参考】オランダ東北部に位置したフローニンゲンにも、ナッサウ家と関わりのあるプリンセンホフという場所があります。

ミニチュア博物館

ミニチュアミュージアム

Miniaturen-en Poppenhuis Museum

ベギン会修道院の中にある、可愛らしいミニチュア・人形博物館。

ミュージアムの規模は小さいですが、おとぎ話のようなミニチュアがたくさん展示してあるので、子供たちと一緒に訪れるには良い場所だと思いますよ!

ミニチュア博物館はべギンホフの入り口付近にあり、階段を上がって2階の受付で見学料金を支払います。

ミニチュアミュージアムの二階

見学料金にはコーヒーか紅茶、レモネードの飲み物が含まれていて、見学の前か後でいただけます。

そして、2階にはテーブルと席があるので、ミニチュアに囲まれたスペースでの休憩も楽しめます!

◾️営業時間
日・月曜日 13:00 ~ 16:30 / 火〜土曜日 10:00 ~ 16:30

◾️見学料金
13歳以上 €4.5ユーロ / 12歳以下 €1ユーロ
※コーヒー、紅茶、レモネード付き

◾️地図の表示

ウイレム・メルクス庭園

ウィリアムメルクス庭園

Willem Merkxtuin

ベギン会修道院の反対側に位置するのが、ブレダのちょっとしたオアシス的な存在の庭園。

この庭園の名前は、元ブレダ市長の「ウイレム・メルクス」にちなんで名付けられました。

ウイレム庭園の彫刻

敷地内には14個のアートが置かれてあり、まるで小さな屋外美術館のような庭園です。

こちらの庭園もベギン会修道院のように、周りは一般の住人が暮らしているので、訪問する際は静かにしましょう。

◾️オープン時間
月〜金曜日 8:00 ~ 16:00 / 土・日曜日 11:00 ~ 17:00

◾️地図の表示

ブレダ市立美術館

ブレダ市立博物館

Stedelijk Museum Breda

ブレダの遺産や歴史・文化を紹介する市の美術館。

2017年からこの場所に移転して、近代アートも一緒に展示しています。

中世ブレダの絵

絵画を通じて中世の時代には、要塞都市であったブレダの街の様子が見られます。

ここでちょっと、現在の街並みと比較!

現在のブレダの街

何となく面影が残っているような気がします!

ブレダの開城レプリカ

こちらは、スペインの画家「ディエゴ・ペラスケス」の描いた作品『ブレダの開城』の模写。

当時のオランダはスペイン軍との戦争中にあり、ブレダはその戦いの場となっていました。

この絵は、オランダが降伏してナッサウ将軍が、スペイン軍のスピノラス将軍に城門の鍵を渡している様子を描いたもの。

絵画の模写が見れる場所は、展示室でなく館内のカフェにあります。

ちなみに、本物の絵画はスペインのプラド美術館が所蔵。

ブレダ市立美術館は大規模ではないので、あまり時間を費やすことなく見学ができます。

◾️営業時間
火〜金曜日 11:00 ~ 17:00 / 土・日曜日 10:00 ~ 17:00

◾️見学料金
19歳以上 €12ユーロ / 18歳以下 無料 / ミュージアムカード対応 無料 

※現在コロナ禍のため、事前にオンラインでチケットの予約が必要。ミュージアムカード所持者も同様に予約必須。

◾️地図の表示

ブレダの聖母教会

ブレダ聖母教会

Grote Kerk / Onze-Lieve-Vrouwekerk

ブレダのランドマーク的存在である街の大きな聖母教会で、オランダでは「グローテ・ケルク」と呼んでいます。

  • 建築:1410~1547年
  • ブラバント・ゴシック様式建築
  • 塔の高さ:97m
  • 宗派:プロテスタント
教会の中

ブレダの聖母教会は、目立った装飾など無くシンプルですが、その中でひときわ目立つのがパイプオルガンの存在。

この大きなオルガンは、1969年にオランダのフレントロップ社によって建設された、割と新しいものです。

そして、この教会には「プリンス」(Prinsenkapel) と名付けられたチャペルがあり、オランダ王家の祖先であるナッサウ家が葬られているのです。

ナッサウ家の墓

こちらは、ナッサウ家の「エンゲルブレヒト2世」をまつったお墓。

ナッサウ家のモニュメント

そしてこちらは、先のベギン会修道院でお伝えした「エンゲルブレヒト1世」と、その妻「ヨハンナ・ファン・ポラネン」をまつった記念碑。

オラニエ公・ウイレム1世も、この教会に葬られる予定だったそうですが、その当時のブレダはスペインの支配下にあったので、デルフトの新教会に埋葬されました。

教会の塔はとても高く街のどこからでも見つけられるので、もし道に迷っても目印になります!

教会の塔からは、15分ごとにカリヨンの自動演奏が鳴ります。🎵🎶

塔にも上れるのですが2020年現在、コロナウイルスの対応措置として入場を取り止めています。

◾️入場料金:無料
※定期的に行われる展示会がある場合は有料。

◾️営業時間
火〜土曜日 10:00 ~ 17:00 / 日曜日 13:00 ~ 17:00

◾️地図の表示

旧市庁舎とグローテマルクト広場

ブレダ市庁舎

Stadhuis Breda

ブレダの旧市庁舎は、13世紀に市の権利を取得した時代に建てられましたが、1534年に火災で崩壊してしまい、その後再建されたのが今の姿。

現在は主に市議会のミーティングや、ブレダ市民の結婚式に使われています。

◾️地図の表示

グローテマルクト広場

Grote Markt

市庁舎の前に広がるグローテマルクト広場には、たくさんのカフェやレストランがあります。

グローテマルクトからの眺め

天気の良い日にはテラスに座って、美しい街並みを眺めながら食事や休憩をとるのもオススメです!

※2020年現在、政府のコロナウイルス対策措置として、店内での飲食ができない場合があり得ます。

◾️地図の表示

スペインの門

ブレダの門

Spanjaardsgat

聖母教会から少し移動して運河に来ると、城壁のようなものが見えてきます。

16世紀後期の頃、ブレダはスペインの支配下にありましたが、1590年に奪還 (ダッカン) することに成功。

その舞台となったのがこの場所だと言われており、1610年にスペインからの奪還を記念して水門が作られました。

◾️地図の表示

愛の南京錠が掛かる橋

南京錠の掛かる橋

Hoge Brug

スペインの門が見渡せるホーグブルグ橋には、愛の南京錠がたくさん掛けられてあります。

恋人たちが永遠の愛を誓って、フェンスや橋などに掛けるのですが、なぜこの場所が選ばれたのかは不明です。

ホーグブルグ

一時は、この橋にかけられた南京錠を、撤去する話が自治体で持ち上がりました。

しかし、橋の設計者が強度に問題はないと伝え、かえってこの橋を選ばれたことを光栄に思っているそうです!

◾️地図の表示

ブレダ城

ブレダ城

Kasteel van Breda

運河に囲まれた島にあるブレダ城。

その歴史をたどると、1198年に城が存在していたようです。

ブレダ城の宮殿

1536年になるとルネサンス様式の宮殿を建て、さらに大きな庭 (ファルケンベルグ公園) も築きました。

先に述べたナッサウ家のエンゲルブレヒトと、ヨハンナ・ファン・ポラネンも、この城を手にしていました。

ブレダ城入り口

そして、こちらが正門の入り口。

宮殿自体はこの門をくぐって内側にあるのですが、1826年以降は王立軍事アカデミーとして使用されているので、一般の人は入場することはできません。

◾️地図の表示

ブレダ城前の広場

ブレダ城の手前は広場になっていて、小さな噴水もあります。

左手に見える建物は「ウィルヘルミナ女王パビリオン」で、右手の方に向かうとファルケンベルグ公園に入って行きます。

ウィルヘルミナ女王パビリオン

王立の教育期間

Koningin Wilhelmina Paviljoen

ブレダ城前の広場にある立派な建物は、1867年に市の高等教育期間として建てられ、現在は王立軍事アカデミーの一部として使用されています。

建物の名前は、オランダ王家のメンバーの一人である「ウィルヘルミナ女王」にちなんで名付けられました。

◾️地図の表示

オランダ総督・ウイレム3世の彫像

ウイレム3世の彫像

Stadhouder Willem III

ブレダ城前の広場を少し進んでいくと、そこには馬にまたがったウイレム3世の彫像が見られます。

【Willem Ⅲ van Oranje-Nassau】(オランダ語での名前)

ウイレム3世は1650年11月14日に、デン・ハーグのビネンホフで生まれ、その後の1672年からオランダ (ネーデルラント連邦共和国) の総監になりました。

さらに1689年になると、イングランドの国王にも即位しました。

しかし、ウイレム3世は定期的にブレダに滞在していたようです。

◾️地図の表示

ブレダへの行き方

ブレダ駅

街へアクセスする最寄りの駅は、都市の名前でもある「ブレダ駅」

アムステルダム、デン・ハーグ、ロッテルダムから直通列車のインターシティが運行していので、乗り換えなしで移動できます。

  • アムステルダムから:約1時間10分
  • デン・ハーグから:約50分
  • ロッテルダムから:約25分

ベルギーのアントワープからも、35分程で来れます。

ブレダ駅からは3分ほど歩くと、旧市街地の公園に差しかかります。

紹介したスポットの地図

おわりに

今回はブレダの街巡りを通じて、オランダ王家・ナッサウとの関わりについても、簡単にお伝えしてきました。

歴史に興味がなくてもゆったりとした雰囲気のある街なので、公園や庭園でのんびり過ごしたりショッピングをしたり、半日程度の訪問でも楽しめるでしょう!

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