iPad 内部のストレージ不足の対策として、外部ストレージにワイヤレスでデータ転送できる方法があります。
しかも、値段の高くないデバイスで大量のデータが保存できる、便利な方法を紹介します。
データ送信の流れ・接続方法
iPad の外部ストレージには、様々なデバイスや接続方法があります。
iPad Proや、iPad Air 4ならば外部ストレージを直接繋いで、データ転送ができる方法もありますが、皆がこの機種を持っているわけではありませんね。
この記事でお伝えする方法とは、直接 iPad に外部ストレージを接続しないで、ワイヤレス (WiFi) でデータ転送を行います。
外部ストレージには低価格で大量のデータが保存できる、ハードディスク「WD Elements」を使用。
しかし、このハードディスクだけでは作動しないので、他に必要となるのが「RavPower FileHub」という、多機能型ワイヤレス・カードリーダー!
イメージとしては、下の図のようになります。
ハードディスクとRavPower FileHubをUSBケーブルで接続して、iPad とワイヤレスでデータ転送。
iPad に Lightning-USB ケーブルや電源の接続も必要ないので、ケーブルでゴチャゴチャしません。
ハードディスク (HDD) を選ぶ理由には、SSD に比べると値段が安いという利点があります。
しかし、衝撃には弱いので落としたり、ぶつけたりしない様に気をつけないといけません。
用意するもの
RAVPOWE, FileHub (PR-WD009)
【多機能型ワイヤレス・カードリーダ】
- モデル:PR-WD009
- 税込み価格
- Amazon 日本:約 ¥7,500
- Amazon オランダ:約 €57 ユーロ
※Amazonは価格が変動します。
WD Elements Portable
【ハードディスク (HDD)】
- モデル:1TB
- 税込み価格
- Amazon 日本:約 ¥6,000
- Amazon オランダ:約 €46 ユーロ
※国によって販売するモデルは異なりますが、500GB から最大で 5TB まであります。
参考までに、同じ容量の SSD で SAMSUNG ポータブル T5 1TB なら、アマゾンで安くても¥16,000円ほどする価格です。
RAV FileHub アプリ
iPad に「RAV FileHub」の無料アプリをダウンロードして、データ転送を行います。
RAV FileHub
Shenzhen NearbyExpress Technology Development Company Limited無料posted withアプリーチ
この記事では、iPad を取り上げていますが、スマートフォン (iPhone / Android) にも対応していて、操作方法は同じです。
デバイスの操作方法
① FileHubとWD Elementsを接続
WD Elements に備え付きの USB 3.0 - 2.0 ケーブルで、FileHubと接続。
② FileHub の電源をオン
デバイスの横にあるボタンを2秒間押すと電源がオン。
電源がオンの状態になると、一番右側のインジゲーターが点灯。
③ WiFi をオンにする
次に電源ボタンを5秒間押し続けると、WiFiのインジゲーターが点滅して数秒経つと点灯状態になります。
※インジゲーターが点灯状態になってから、アクセスができます。
電源オフの状態からボタンを5秒間押し続けても、WiFi がオンになります。
④ データ通信の設定・切り替え
側面にある「2.4G/5G」のボタンを3秒間押します。
すると5Gの設定 (5Gのインジゲーターが点灯) になり、より早くデータの転送ができます。
再び「2.4G/5G」のボタンを3秒間押すと、WiFi と 5G のインジゲーターが点灯して、2.4GHz と 5GHz の相互モードに変換。
- 2.4GHz → 5GHz → 2.4GHzと5GHz
このように、ボタンを長押しすることでモードが循環します。
これで、FileHub の準備は完了しました。
※RAVPOWER FileHub には、SDカードの読み取りや、モバイルバッテリーなどの多機能な面がありますが、詳しくは別の機会に解説したいと思います。
アプリの設定方法
① WiFiの設定
デバイス (PAVPOWER) の WiFi を設定するには、iPad の「設定」から操作します。
- iPad の「設定」メニューから「Wi-Fi」をタップ
- ネットワークの中から「RAV-FileHub-5G-F52C」を選択
※2.4GHz モードの場合は「RAV-FileHub-2G-F52C」と表示
はじめて使う場合には、パスワードが問われるので「11111111」と、数字の ”1” を8回入力。
次にアプリを開きます。
RAV FileHub アプリを開いたら、まず最初に出てくるメッセージの通知送信「許可」をタップ。
次に、RAV-FileHub-F52C を確認して「OK」をタップ。
接続が完了すると、アプリの画面にデータの容量が表示されます。
画面左上の数値がハードディスク本体の容量で、右上の数値がメモリーの残量です。
(ここでは、1TB のハードディスクを使用しています)
これで、iPad と FileHub との接続が完了です。
② 言語の設定 (日本語にする場合)
アプリの画面右上にある歯車のマークをタップして、設定を行います。
「Language」をタップして、「日本語」を選択。
データの転送方法
iPad から外部ストレージにデータ転送
①「ファイル管理」をタップ
※WiFi が接続された状態で操作を行います。
② 画面右下にある「iPad」をタップ
③ フォルダーの選択
映像は「iPad Photos」にあるので、 そのフォルダーをタップ。
すると、iPad 内のフォルダーが表示されますが、写真は「最近の項目」にあります。
※もし、フォルダーごと全て転送する場合は、画面右上の「複数選択」をタップしてから、フォルダーが選べます。
④ 転送したい映像の選択
これで、iPad 内にある写真が表示されました。次に、画面右上の「複数選択」をタップして、転送したい映像を選びます。
転送したい映像を選んだら、画面左下の「コピー」をタップ。
⑤ 転送先のフォルダーを作成・選択
新たにフォルダーを作成する場合は、画面左下の「フォルダー新規作成」をタップします。
ここに、フォルダー名を入力して「OK」をタップすれば、新しいフォルダーができます。
⑥ 転送先のフォルダーに貼り付け
ここでは、「Delft」という新規フォルダーを作成したので、そこに転送することにします。
転送先のフォルダー「Delft」を選んでから、画面右下の「貼り付け」をタップ。
これでデータが転送され、ipad の映像がハードディスクに保存されました。
フォルダーのアイコン表示を変更
フォルダーの画面で、左上の部分をタップすると、ファイルのアイコンの表示が「リスト」「サムネイル」と変換できます。
「サムネイル」を選択して、変換。
こちらが、フォルダーのサムネイル表示です。
サムネイル表示にすることによって、ファイルの映像がちょっとだけ大きく見られます。
外部ストレージからiPadにデータ転送
この項目では、外部ストレージに保存したデータを、iPadに転送します。
①「ファイル管理」をタップ
② 画面左下の「RAV FileHub」をタップ
※ここでは、フォルダーを「サムネイル」表示にしています。
フォルダーを丸ごと転送したい場合は、画面右上の「複数選択」をタップして、転送したいフォルダーを選びます。
③ 映像の選択
画面右上の「複数選択」をタップして、転送したい映像を個別に選べます。
映像を選んだら、画面左下の「コピー」をタップ。
④ 転送先フォルダーの選択
データの転送先は「iPad Photos」のフォルダーを選択。
そのまま「貼り付け」をタップすれば、映像が iPad の写真アプリに転送されます。
もし、新規にフォルダーを作成する場合は、前にお伝えしたように「フォルダー新規作成」をタップして作成します。
これで、外部ストレージから iPad に映像の転送が完了です。
まとめ
たくさんの写真や動画を全て iPad に保存しておくには、内部ストレージに限りがあります。
しかし、ここでお伝えしてきた方法ならば、安いデバイスで、しかもワイヤレスでデータが転送でき、大切な写真を大量に保存しておくことができます。
- 安いデバイスで大量のデータを保存
- ワイヤレスでデータ転送ができる
- iPad や スマートフォンにも共通して使える
Google Photos や iCloud などのオンライン・ストレージに、画像や映像を保存する方法もありますが、データが圧縮されてしまったり、ストレージの使用料金を払い続ける必要がありますね。
もし、iPad の外部ストレージを探しているのでしたら、この方法を参考にしてみてください。