アムステルダムから近く、それでいてオランダらしい長閑 (のどか) な風景が見れるところに行きたい!
このように考えている方にオススメな場所が、フォーレンダム (Volendam)
そして、すぐ近くにある小さな島、マルケン (Marken)
アムステルダムからなら、半日でも行って帰ってこれる場所です。
そんなフォーレンダムとマルケンは、どんな所なのかお伝えしていきます。
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のどかな風景が見れるフォーレンダム
オランダで最も有名な村の一つ、フォーレンダムは観光客に大変人気のあるスポット!
この地域では独特の伝統衣装や、漁港、石造りと木造の組み合わさった美しい建物が特徴です。
いくつかのお店では、店員さんが伝統衣装を着ている姿も見かけられます。
フォーレンダムでの楽しみ方
フォーレンダムは漁港のある小さな村で、湖沿いのメイン通りは500メートル程しかないですが、それなりに楽しみ方があるので、いくつかお伝えしましょう。
港の通りと裏道の散歩
かつての漁港は、まさに絵になるような風景で、長閑な感じを満喫しながら散歩するには最適です。
写真撮影にも適した場所で、フォトジェニックな景色がたくさん撮れます!
港と堤防も自由に歩くことができ、天気の良い日にはベンチシートに座ってくつろいだりして、素晴らしい風景を満喫できるでしょう!
湖沿いの通りには3つの銅像があり、一緒に並んで記念撮影するスポットにもなっています。
裏道へ入って行くと、独特な建物の民家や小さな運河に架かる跳ね橋などがあり、とても長閑な光景が見られます。
伝統衣装を着て写真撮影
港のメイン通りには写真館が何件もあり、どこの店舗もこの地域伝統の衣装を着て記念写真を撮ってくれます。
写真館には、撮影用の貸し衣装が用意してあります。
オバマ前大統領の写真も見かけましたが、合成写真かどうかは不明ですけど...
写真の撮影料金は、どこの写真館もほぼ同じです。
参考までに、貸衣装を含めた写真の値段は、2人で2枚 (または大き目の写真1枚) €20ユーロ。
観光客が大勢訪れている日には、写真館も混雑するので多少待たなければなりません。もしくは、時間を予約することになります。
チーズ工房を自由見学
Cheese Factory Volendam
こちらは、博物館のあるチーズの工房!
時間は不特定ですが観光客が大勢集まると、地下1階の工房にてチーズに関する知識を、デモンストレーションを通じて解説してくれます。
店内の博物館では、チーズ作りで使用していた昔の機材が展示されていて、自由に見学ができます!
チーズの販売もしていますが、試食することもできます。
トリュフやハーブ、ニンニクなどの入った、変わったチーズも見かけることでしょう!
店内には民族衣装を着たスタッフが、チーズに関する質問などにも応対してくれます。
様々なショップ
観光地といえば、お土産店、レストラン、スナックバー!
アムステルダム市内でも同じようなお土産がありますが、やはりいろいろと見て回ると楽しいものです。
そんな中、ミッフィーの商品を取りそろえているお店も!
サンドイッチやハンバーガー、フライドポテトなどの軽い食事の取れるスナックバーや、漁港ならではの新鮮な魚を取り扱っている店舗もあります
こちらは、オランダで最もよく食べられる魚、ハーリング (ニシンのマリネ)。
1匹分のニシンに玉ねぎのみじん切りとピクルスを添えた1品で、値段は €2.25!
レストランにはテラスがある所が多く、天気が良いと外で食事を楽しむこともできます。
時間帯にもよりますが、春から夏にかけては観光シーズンですので、混雑することが多いです。
また、寒い冬でも週末にはたくさんの人が訪れることがあります。
ほとんどのお店は、9:00~10:30頃から開店して、17:00~18:00に閉まりますが、レストランは夜の22:00頃まで営業しています。
ストロープワッフルのお店
ここでオススメのお菓子屋さんを、1件紹介しておきましょう!
Woltje's Backerij
オランダ生まれのお菓子・ストロープワッフルの専門店で、お土産用にたくさんのお菓子を取り揃えてあります。
ミッフィーとストロープワッフルがセットになった商品があるので、お土産やプレゼントにもいいですね!
2階には、見学自由の小さなミュージアムになっているので、訪れた際にチョット覗いてみるのはどうでしょうか。
手のひらほどの大きさがあるストロープワッフルも、その場で作ってもらえるので、食べ歩きも楽しめます!
こちらは1枚、€2ユーロです。
観光案内所とミュージアム
港から少し内陸部に入っていくと、観光案内所 (VVV Volendam) があります。
アムステルダムから来るバスの停留所から近くにあるので、観光の情報を得るのでしたら立ち寄ってみるといいですね。
同じ建物の中にあるフォーレンダム・ミュージアム (Volendam Museum) では、19〜20世紀におけるこの地域の歴史や民族衣装に関する資料や、模型を展示していますが、春から秋にかけてのみオープンします。
フェリーに乗ってマルケン島への観光
フォーレンダムの沖合には、マルケンという小さな島があります。
お昼頃から夕方にかけて定期便のフェリーが運行しているので、時間があるようでしたら、クルージングを楽しみながら行ってみるのもいいですね!
ただし、冬に厚い氷で覆われた時には運行されません。
フェリーのチケットは、港の船乗り場で購入します。
移動時間は約30分で、料金は片道 €8.50、往復 €12.50 です。
※時期によって料金と時間は変更になる場合があるのでウエブサイト、または現地で確認してください。
🌐 www.markenexpress.nl (英語)
のどかなマルケン島
フォーレンダムから直線距離で、約4.5キロ離れた所にあるマルケン (Marken)
かつては小さな島でしたが、1957年に堤防が築かれ本土と繋がりました。
この島は、更にのどかな田舎の雰囲気が漂う漁村です。
《マルケン島のスライド写真》
主な見所として港とその周辺には、記念碑のような古い建物があり、草原も近くにあるので牧草地の鳥や羊なども見かけられます。
小さな島なので1時間〜1時間半程あれば、港の周辺を見て廻ることができます!
フォーレンダムにはチーズ工房がありますが、マルケン島にはクロンペンの工房があり自由に入場ができます。
※クロンペン (Klompen) とは、中世の頃から労働者や農家の人たちに履かれていた木製の靴です。
観光客がたくさん訪れる時には、有料 (1人 €2.5ユーロ) でクロンペン作りのデモンストレーションが行われます。
バスも運行しているのですが、乗り継ぎが必要です。
観光で訪れるのでしたら、フォーレンダムからフェリーで往復するのがオススメです。
フォーレンダムへのアクセス
アムステルダム中央駅とフォーレンダム間は316号線のバスを利用します。
降りる停留所は、Julianaweg / Centrum, Volendam
バス券は、手間のかからない1日券がお得で便利です。
※参考までに、1回券 (90分間有効) は6.5ユーロです。
チケットは、アムステルダム中央駅構内にある「OV servicewinkel」で購入できます。
バス券の購入方法については、こちらの記事内でもお伝えしています。
関連記事:有名観光地、ザーンセスカンスとフォーレンダムを1日で巡る方法! |
バスの運行時間は、スマホ専用のアプリで簡単に検索できます。詳しくは、こちらの記事でお伝えしています。
関連記事:オランダ公共交通機関の検索アプリ【9292】の使い方! |
- お菓子屋 (Woltje's Backerij)
- フェリー乗り場・フォーレンダム
- チーズ工房
- 観光案内所
- フォーレンダム・ミュージアム
- バス停、Julianaweg / Centrum, Volendam
- フェリー乗り場・マルケン
- クロンペン工房
最後にちょっと余談!
フォーレンダムは、かつて何世紀にもわたり漁業で栄えていた漁村です。
現在のマルケル湖 (Markermeer) は、かつてゾイデル海 (Zuiderzee) という海でしたが、1916年の大洪水をきっかけに、堤防を築くことになりました。
そして1932年に全長32kmにもなる堤防 (Afsluitdijk) が完成し、海からアイセル湖 (Ijsselmeer) になったのです。
その後さらに、アイセル湖を2つに分ける全長25km以上もある堤防 (Houtribdijk) が建設され、北側をアイセル湖、南側の湖をマルケル湖と別れました。
堤防が築かれて以来、水質も変化して漁業に大きな影響をもたらしまったのです。
そして今は、漁業に変わって有名な観光地として、毎年たくさんの観光客が訪れる人気スポットになっています。
まとめ
オランダの伝統的な雰囲気のある、フォーレンダムとマルケンについてお伝えしてきました。
長閑な場所にもかかわらず、アムステルダムからほんの少し離れた所なので、時間もかからず簡単に行くことができます。
半日でフォーレンダムだけを観光してもいいですし、1日かけてマルケン島にも出向いてみるのもいいですよ!
※この記事での料金表示は、2019年の情報です。