オランダの北部に位置したアンナ・パヴロヴナ (Anna Paulowna) という街に、『小さなキューケンホフ』とも言われる庭園があります。
チューリップやヒヤシンス、スイセンなど、春の花がたくさん植えられていて、無料で庭園内を自由に見学できるのです!
その庭園の様子と、行き方も一緒にお伝えしていきます。
※2023年5月2日 更新
小さなキューケンホフ【アンナ・パヴロヴナの庭園】
Poldertuin Anna Paulowna
アムステルダムから北部へ、約55km離れたところに位置するアンナ・パヴロヴナという街には、ポルダータウン (Poldertuin) と言う小さな庭園があります。
🔵YouTube【Poldertuin Anna Paulowna】
(こちらは、庭園の中ひと回りした様子を、約5分の動画でお届けします。)
この小さな庭園には球根が約20万本植えられていて、春になると色鮮やかな花をたくさん見ることができます!
- チューリップ:230品種
- ヒヤシンス:28品種
- スイセン:125品種
- その他特殊な球根:35品種
🌷ウエブサイト (オランダ語のみ)
poldertuin.mystrikingly.com
今日は、アンナ・パヴロヴナに‼️
— アルト・オランダ (@Artoshack) April 11, 2021
ロシア女性の知り合いではないです😂
小さなキューケンホフとも言われる庭園🌷🌷🌷
満開にはもう少し時間がかかりそうです‼️
Anna Paulowna pic.twitter.com/klvaf9G8s3
このツイートの映像は満開する前でしたので、チューリップは一部しか開花していませんでした。
こちらは4月下旬に訪れた様子で、約2分の映像です!
小さなキューケンホフ、アンナ•パウローナの庭園🌷🇳🇱
— アルト・オランダ (@Artoshack) April 26, 2021
だいぶ開花してます‼️
ほんの一部ですが、園内からお届け🤗 pic.twitter.com/7qTg5d940v
まだ蕾のチューリップがありましたが90%ほど開花していました!
2021年は寒波の影響のせいなのか、開花が遅れている感じです。
春の花は、3月中旬から5月の中旬にかけて開花しますが、一番の見頃は4月中旬〜5月上旬ですね。
庭園は一年中オープンしていて、しかも無料で見学することができます!
チューリップ以外にも、こんな色鮮やかなヒヤシンスがたくさん咲いていました!
珍しい八重咲きしている水仙も!
ムスカリもありますよ!
庭園では小さなブロックごとに異なる品種の花が植えられていて、それぞれの花には名前が書かれてあります。
庭園の中央部には、カラフルなチューリップがまとまって咲いてる場所もあります!
庭園の中を小さな水路も流れていて、歩行ルートに橋もかけられています。
散歩コースでもある庭園内には、ベンチシートも設置されているので、座って休憩をとるにも便利。
体の不自由な方に、車椅子でのアクセスも可能となっています。
庭園の入り口から見える建物は、干拓地であるこの地域の治水施設運営を管理する事務所でしたが、売却され現在は個人の所有物になっています。
そして、庭園は地元の財団 (Stichting Poldertuin) によって運営されています。
アンナ・パヴロヴナも含めたこの周辺は球根栽培の地域なので、チューリップやスイセン、ヒヤシンスなど、広大な畑も見ることができます。
もし車で来るのでしたら、移動しながら色鮮やかな畑を眺めることもできますよ!
🔵見学に費やす時間は?
個人差はありますが、およそ1時間もあれば写真を撮りながらでも十分に見て回れます。
アンナ・パヴロヴナとは?
街の名前でもある『アンナ・パヴロヴナ』とは、ロシアの皇帝パウロ1世の娘で、彼女はオランダの王様ウィレム2世と結婚しました。
Anna Paulowna (1795~1865年)
(オランダ語読みなら「アナ・パウローナ」が近い発音になるでしょう。)
この土地はウィレム2世の子供である、ウィレム3世がオランダを統治している間にできた干拓地で、母親であるアンナ・パヴロヴナ女王にちなんで名付けられたそうです。
1900年台の初期になると、この土地の土壌の質は球根栽培に適していることが分かり、それ以来、球根の栽培が中心となりオランダで、そして世界的にも大規模な球根畑に成長しました。
アンナ・パヴロヴナ庭園への行き方
🔵公共交通機関での移動
車を持っていなくても鉄道とバスを乗り継いで行くことができます。
- 最寄りの駅:Anna Paulowna
- アムステルダム中央駅からの所要時間:約1時間 (直通のインターシティ)
次に、Anna Paulowna 駅からバス 416号線を利用。
- 鉄道駅の停留所:Anna Paulowna
- 庭園前の停留所:Oude Gemeentehuis, Anna Paolwna
- バスの所要時間:2〜3分
- 注意:日曜日・祭日のバスは運休。
バスから降りると、庭園はすぐ目の前!
ちなみに、駅から庭園まで歩いても20分ほど (2km) です。
オランダの公共交通機関のアプリ・9292を使うと、簡単に移動手段が検索できます。
🔵車での移動
庭園の入り口前に駐車スペースがあるのですが、5〜6台しか駐められないので道路の反対側へ行くと、たくさんの駐車スペースがあります。
ちなみに、この地域の駐車は無料。
🟠おトイレについて!
残念ながら、庭園内におトイレはありません。
しかし、庭園のすぐ近くには小さな商店街があり、カフェ・レストランで利用できます。
お店によっては€0.50セント払う所もあります。
ちなみに、アンナ・パヴロヴナ駅にもトイレはありません。
車で来る途中にガソリンスタンドがあるので、そちらでも利用できます。
場所は目的地の10分ほど手前にあり、ナビゲーションで検索すると途中に通り掛かります。
トイレの使用は有料 (€0.50) ですが、燃料を入れたり何か買い物をしたら費用はかかりません。
◾️地図で見る (AVIA ガソリンスタンド)
おわりに
さすがにキューケンホフ公園の規模と比べると劣りますが、小さな庭園でもじっくりとチューリップを観賞するにはピッタリの場所です。
小さいとはいっても、期待外れすることはないでしょう。
しかも、この辺りの地域は大都市から離れているので、大混雑することはあまりありません。
ちょっとした旅気分で、オランダの田舎の雰囲気も味わえると思いますよ!