毎年11月の第2土曜日になると、オランダとベルギーではシンタクラース到来のイベントが行われます。
2020年はコロナ禍で中止になり2021年も危ぶまれる中、多くの街ではシンタクラースを迎えることができました。
その中で今回は、2021年にチーズの街で知られているゴーダ (ハウダ) で行われた、イベントの様子をお届けします。
ゴーダでのシンタクラース到来
Sinterklaas in Gouda
2021年、ゴーダ (Gouda) の街における、シンタクラースの到来は11月13日。
【2023年は、11月18日土曜日】
しかし、その前日に政府からコロナ禍による、新たなロックダウンが発表されてしまいました。
もしかしたら、今年も中止になるかと思いきや...🤔
心配していましたが、予定通りに開催できることになりました!
何よりこのイベントは、小さな子供たちが一番期待しているので、中止にならなくて良かったです。
今回はコロナ禍の中、規制を設けてのパレードとなりました。
- 1.5mの距離を保つことの推進
- 混雑が予想される通りを避ける
- 密集する場所ではマスクの着用 (大人)
- 挨拶の握手は無し
こちらが、2021年のルート。
船でゴーダの街の外側を通って、着岸したらパレードで街の中心部を移動。
最後は旧市庁舎に到着して終了、というスケジュール。
船に乗って登場
🇳🇱シンタクラース
— アルト・オランダ (@Artoshack) November 13, 2021
まずは先陣から🎅
Gouda pic.twitter.com/dwMoQwCvm7
シンタクラースは船に乗って運河を通り、上陸してからは街中をパレードしてのお披露目。
まずは、先陣にシンタクラースのお供「ピート」たちを乗せた船がやってきました!
大きく船を揺さぶっての登場です。
あっ、シンタクラースについて知らない方は、こちらの記事で説明しています。
🇳🇱シンタクラースさん、登場🎅😀🖐
— アルト・オランダ (@Artoshack) November 13, 2021
Gouda pic.twitter.com/yyjlUiD4A7
その後に、シンタクラースを乗せた大きな船がやって来ました!
シンタクラースの特徴は、白く長〜いヒゲと赤いマントを着て、頭には聖ニコラスを思い起こすような帽子をかぶっています。
鼓笛隊も演奏しながら、シンタクラースは手を振ってみんなに応えています。
小さな子供たちは「シンタクラース」と呼びかけて大喜び!
街中のパレード
結局、パレードだ😂
— アルト・オランダ (@Artoshack) November 13, 2021
🇳🇱シンタクラース到来
Gouda pic.twitter.com/FmuEu9mTSS
船が着岸すると、鼓笛隊を筆頭にパレードしながら街中を移動していきます。
シンタクラースのお供であるピートは、ペーパーノートというお菓子を子供たちに配ります。
コロナ禍での対応として、バラで直接渡さずに小さな袋詰めで配っていました。
ペーパーノート (Pepernoot) とは、シンタクラースが来る時期に食べられる、シナモンなどのスパイスが入った小粒のクッキー。
余談ですけど、複数形はペーパーノーテン (Pepernoten) と言います。
こちらは、ゴーダならではのペーパーノーテンのお菓子を作るマシン!
一応、パレード用のアイテムです...(笑)
そして、アメリゴという白馬に乗って、シンタクラースの登場です!
今回も間近で会うことができました!
やはり、風格がありますね!
🇳🇱ハウダの市長さんも手を振ってくれました😅
— アルト・オランダ (@Artoshack) November 13, 2021
Gouda Sinterklaas pic.twitter.com/qKsLgZ91h8
パレードにはゴーダの市長さんも参列しており、手を振ったら応えてくれました。👋
ゴーダのチーズマーケットではお馴染み、チーズを運搬する馬車もピートを乗せての登場です!
シンタクラースさん、市庁舎に入ります。
— アルト・オランダ (@Artoshack) November 13, 2021
凄い風格があるな~‼️
🇳🇱Gouda pic.twitter.com/WU4UNEj0em
街中を巡ったシンタクラースは、最後にゴーダ旧市庁舎に入っていき、建物の裏側にあるバルコニーで挨拶して、今回のイベントは無事終了となりました。
約1時間に渡って街中をパレードしてきましたが、子供たちを含めたくさんの人がお目にかかれた事でしょう!
この日は、旧市庁舎も旗を掲げてシンタクラースの到来を祝福していました。
シンタクラースの家
Huis van Sinterklaas
シンタクラースが到来すると、12月5日まで「シンタクラースの家」が設けられ、ここに寝泊まりをしながら仕事をします。(...とうお話です)
ちなみに「シンタクラースの家」は、他の街にも設けられています。(日程は異なります)
プレゼントに囲まれたオフィスも、ちゃんと用意してあります!
この部屋以外に、プレゼントの倉庫もありました。
ところで、お仕事とは何でしょう...⁉️
子供たちを迎えてお話をしたり、施設や学校に行ってプレゼントを贈ったりと、シンタクラースにとっては忙しい時期です。
この場所は、ゴーダミュージアム内の一角にシンタクラースの家が設けられ、訪問することができます。
入り口は、Oosthavenの通りからアクセス。
- 期間:2022年11月13日〜12月5日
- 料金:3歳以上 €6ユーロ / 2歳以下 無料
スケジュールとチケットの予約は、こちらから。
終わりに
まるで絵本のおとぎ話が飛び出してきたような、シンタクラース到来イベント。
ゴーダの街は大きくないので、わりと至近距離でパレードを見たり、シンタクラースに会うことも可能でした。
ということで、小さな子供たちは大喜びだったでしょう!
もちろん、大人も一緒に楽しめる、毎年恒例のお祝い事をお届けしました。